秘書やスタッフに「会社の目指していることは何か知っている?」と聞いたら、どのような回答があるでしょうか。
「今期の売上目標は〇円で、粗利は〇円、顧客は〇人達成が目標です。社長の考えは〇〇なので、今後会社は◯◯を目指すために、日々〇〇をしなければいけないと思います!」……、
なんて答えられるスタッフがいる会社はとても素晴らしいと思います。
平日は毎日朝9時から夕方17時まで長時間会社で仕事をして、何十年勤務をしていても会社の方針を理解しているスタッフはとても少ないかと思います。
だからといってスタッフが怠けているわけでもありません。
スタッフも日々必死で仕事をこなし、会社に貢献をしているはずです。
しかし会社の方針を理解して働いているスタッフと、理解しないまま働いているスタッフとではそのうちに大きな差が出てしまいます。
理解しているスタッフは会社の将来の姿を想像することで、その夢に近づくような仕事をすることができますが、理解できていなければただ淡々と仕事をすることしかできません。
私のボスには常に変わらない経営理念があります。
そして頭の中の考えや今後の構想、または新しいプロジェクトなどその都度きちんとスタッフに共有してくれます。
会社の売上や粗利額などの数字も包み隠すことなく掲示して、誰もが共有できるようになっており、経営理念はもちろん自分の体重まで公表をしています。
以前ボスが経営していた造園会社では
- 売上金額、粗利金額、達成率、目標達成までの不足金額
- 最新の顧客数
- 部門ごとの試算表
- 営業訪問数
- 受注率
などすべてが数値管理され、壁に掲示されていました。
社長、社員、パート関係なく全員が同じ情報を共有できていたので、それぞれが数字を意識しながら自然に仕事ができていました。
会社の調子が良くない時も各自が状況を自覚できているので、他人事ではなくみんな自分の事と認識して行動をすることができていました。
通常会社の経営状態などスタッフに伝えないという経営者もいるようですが、いい時も悪い時も数字を公表することで、ただ仕事をするという意識ではいられなくなります。
営業だけでなく秘書や事務スタッフも常に数字を意識させることにより、数字に敏感な仕事術を身に付けることができます。
数字に強い会社を作るには数字に強いスタッフが必要です。
常に数字を意識させる環境づくりをすることが、スタッフの成長につながります。
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